中部産業医・労働衛生コンサルタント 名古屋

こんにちは。愛知県名古屋市の産業医の馬渕青陽です。
本日は熱中症対策の味方、スポットクーラーについてです。

スポットクーラーは、持ち運びが可能で、暑い環境で作業される場合にはとても有効です。
しかし、排熱処理がきちんとされていないことで、却って室内の気温を上げてしまっている例をよく見かけます。

というのも、とても簡単にいうとクーラーが空気を冷やすことができるのは、
暑い空気と冷たい空気を分離しているからです。

一般的なルームエアコンをイメージして頂くとわかりやすいのですが、
室内機からは冷たい空気が、そして室外機からは暑い空気が出てくると思います。
スポットクーラーに排熱ダクトをつけない場合は、室内機も室外機も室内にあるような状態になります。
そりゃ暑いですよね。

もちろん人間のいるところだけ冷風が吹けばよいという考え方もあるかもしれませんが、
・室外へ排気ダクトを使って暑い空気を排気する
・室内で排熱処理ができるスポットクーラーを利用する
（ただし湿度が上がるものもあるので注意が必要です）
などをすることで室内の温度を下げてより快適に過ごすことができます。

スポットクーラーを使用されている場合には、排熱処理についても気を遣えると良いですね。