何もないところで転ばないようにするために
こんにちは。愛知県名古屋市の産業医の馬渕青陽です。
今回は転倒対策についてです。
最近、労働者の高齢化もあり。転倒災害が増加しており、休業4日以上の労働災害の原因として最多になっています。
令和1年には年間29986人だったのが、令和5年には36058人と急増しています。
実際、この記事を読んでいらっしゃる皆さんの会社でも、
転倒災害が発生している会社さんが多いのではないでしょうか。
転倒というと、物や段差に躓いて転倒するイメージがあるかもしれませんが、
実は、何もないところで転倒する例が全体の30%近くあるとされています。
何もないところで転倒されてしまうと、中々対策が難しいという声をよく聞きます。
何もないところで転倒する労災への対策としては、前脛骨筋を鍛えるストレッチをすると良いです。
具体的に言うと、椅子につかまるなどして立ち、踵を床につけて、つま先を上に上げるイメージです。
これをすることで、つま先が上がりやすくなり、何もないところや少しの段差では転倒しにくくなると言われています。