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加齢臭、実は“食習慣”で変わる?体の中から整えるニオイ対策

[2025.06.12]

こんにちは!愛知県名古屋市の株式会社中部労働衛生コンサルタント事務所の産業医、馬渕青陽です。

最近、「自分や周囲の同僚のにおいが気になる…」という声をよく耳にするようになりました。
40代以降、「加齢臭」という言葉を聞くと、少しドキッとする方もいるかもしれません。

でも、なかなか自分の臭いってわかりにくいし、周りの方の臭いを指摘することって難しいですよね。
そのため、会社としても、自分としても、臭いをどうやったら対策できるのか悩んでいるケースが多いです。

その中でも加齢臭は、“年齢だから仕方ない”というものではなく、
日々の生活習慣、とくに食事で改善できる部分がたくさんあるんです。

今日は、「加齢臭を減らす方法」をわかりやすくお伝えします。

そもそも「加齢臭」って、どんなにおい?

加齢臭は、“ノネナール”という物質が原因とされていて、
特に首まわり・耳の裏・背中から出やすいのが特徴です。
古本や枯れ草、古い油、カメムシのようなにおいと例えられています。

このノネナールは、皮脂が活性酸素と皮膚常在菌の働きで酸化・分解されてできます。
40代以降になると、男女ともに皮脂が増加するために、ノネナールが増えて
加齢臭として認識されるようになるのです。

なので、食習慣によって皮脂の量や活性酸素の量を減らすことができれば、ノネナールの量が減り、
加齢臭も軽減することができるのです。

加齢臭を強めるNG食習慣とは?

まずは、加齢臭を“強くしやすい生活習慣をチェックしてみましょう。

① 動物性脂肪のとりすぎ

脂っこい肉料理や揚げ物、バター・チーズの多用は皮脂分泌を増加させます。
皮脂が増えれば、結果としてノネナールの量も増えてしまいます。

 ② アルコールの過剰摂取

アルコールを摂取すると、体内に活性酸素が増えると言われています。
その結果、皮脂が酸化され、ノネナールが皮膚から出やすくなります。

 

 

 

 

 

③(番外編) 喫煙

喫煙も体内に活性酸素を増やしてしまいます。
その結果、飲酒と同様に、皮脂が酸化されノネナールの量が増えてしまいます。

加齢臭を和らげる!おすすめ食材と食べ方

体の中から整えるポイントは、**「抗酸化」と「腸内環境の改善」**です。

 ①ビタミンE、ビタミンC、ポリフェノールの摂取

ビタミンE、ビタミンC、ポリフェノールを摂取すると、体内の活性酸素が除去されます。
その結果、ノネナールの量を減らし、加齢臭を軽減することができます。

緑黄色野菜やサプリメントを摂取することが効果的です。
また、緑茶にはポリフェノールが多く含まれているので、飲み物を緑茶に変えてみるのがよいかもしれません。

②食物繊維の摂取

食物繊維を摂ることで脂質の吸収が抑えられ、皮脂の分泌は抑えられます。
ごぼう、にんじんなどの根菜、わかめ、ひじきなどの海藻、えのきなどのきのこなどが効果的です。

   

「においケア=外から」だけじゃない

もちろん、ボディソープや制汗剤などの外側のケアも大切です。
でも実は、食生活や体内環境を整えることが“根本改善”につながるんです。

ポイントは「におい=自分の健康状態のサイン」だと前向きに捉えること。

無理なくできる範囲から、コツコツ習慣を見直してみてくださいね。

産業医からのひとこと

加齢臭は「誰かに指摘されるまで気づかない」ことが多く、
同僚や家族との距離感や、自信にも影響することがあります。

でも逆に言えば、「意識して整えることで、人との関係も自分の気持ちも、少しずつ明るくなる」
そんなテーマでもあると思っています。

「体の声を聞きながら、少しずつ整えていく」
それが一番の健康づくりだと、私は感じています。

まとめ:においは、体と心のメッセージ

  • 加齢臭は、年齢だけではなく「生活習慣」の影響が大きい

  • 食事から整えることで、自然とにおいも和らぐ

  • 自分にも周りにもやさしく、心地よい暮らしをつくっていくことが大切

この夏は、“におい”をきっかけに「食と健康」を見直してみませんか?

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