転倒防止対策として、明るくすることはとても重要です
[2024.08.15]
こんにちは。愛知県名古屋市の産業医、馬渕青陽です。
最近、労働者の高齢化に伴って転倒労災が増加しており、平成21年には約25000人が被災していたのに対し、
令和5年には約36000人と大幅に増加しています(労災全体の26%)。
ですので、職場での転倒防止対策は急務と言えます。
転倒防止対策には色々な種類がありますが、意外に見落としがちなのは明るさ・コントラストです。
というのも60歳になると、瞳孔が小さくなる、水晶体が濁るなどによって
若いころの半分程度の光しか目に入らなくなってしまうようです。
そうすると暗い部屋にいるようなもので、コントラストの差がわかりにくくなってしまい、
段差や通路上のものを見つける能力が下がってしまうといわれています。
通路や階段を明るく保ち、コントラストのはっきりした色のテープを張るなどして
年配の労働者の方の見え方にも配慮できるとよいですね。