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ペースメーカーやICDを埋め込んでいる方の溶接作業は避けましょう

[2024.08.18]

こんにちは。愛知県名古屋市の産業医の馬渕です。
今回は心臓の病気でペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)を埋め込まれている方への
対応について書いてみようと思います。

みなさんも、電車の車内の優先席付近で混み合っている際に、
「電波を発する電子機器は電源をお切りください」
というアナウンスを聞いたことがあると思います。

この理由は、心臓の病気でペースメーカーやICDを埋め込まれている場合、
心臓の微弱な電流を感知しているため、外から電波による影響を受けて
装置が誤作動する恐れがあるためです。

とはいえ、携帯電話は22cm以上離していればOKとされているので、
現実的に問題になることは少ないです。

しかし一部の業務用設備は強力な電波を放っているので注意が必要です。
例えば、誘導炉(電気炉)や大型モーター、発電設備など
電気を大量に消費するものは装置を誤作動させる恐れがありますし、
溶接作業も電波を受けて装置を誤作動させるリスクがあります。
そうなると心臓の動きがおかしくなってしまい、命に関わることもあります。

もし、ペースメーカーやICDを埋め込んでいらっしゃる労働者の方で、
現場作業に就かれている方がいらっしゃる場合は、
念の為に職場環境について主治医や産業医に相談した方が良いですね。

また蛇足ですが、ペースメーカーやICDを埋め込まれている方は
全自動麻雀卓を使えないそうです。
これは強力な磁石を使用しているからだそうです。

 

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