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メンタル不調からの復職前には生活記録表をつけましょう

[2024.08.03]

こんにちは。愛知県名古屋市の産業医、馬渕青陽です。
今回はメンタル不調からの復職者にお勧めの、生活記録表についてです。

メンタルヘルス不調からの復職者の方には、復職前後に生活記録表をつけて頂くようにしています。
これは、休職中、そして復職後にどんな生活リズムで生活しているかを可視化する表です。

生活記録表の例

労働者の方にとっては、自分の生活を可視化していただくことで、
自分の回復を認識していただき、
より生活リズムを整えて仕事に向けて準備していく励みになると思います。
実際、生活記録表をつけて頂くことで復職への意識が高まったと仰る方は多いです。

産業医としても生活記録表はとてもありがたいものです。
私は、以下のポイントを見ます。

①生活リズム
→睡眠がきちんととれているか、朝が起床できているか、日中の活動性がどうか、
食事や内服ができているか、気分の状態はどうかなどをもとに
その人の総合的な回復の状態を確認します。

②書き方
→丁寧で生真面目な方なのか、ルーズな方なのかわかります。

と、非常に多くの情報を得ることができます。

生活リズム表は就業が可能な状態に回復しているかどうか、客観的な資料にもなります。
客観的な資料というのはとても重要で、
「労働者」「会社」「主治医」「産業医」の就業判断が食い違った場合に、
この「生活記録表」が客観的な判断を進めるための根拠になるのです。

生活記録表はネット上からもダウンロードできるサイトがありますので、
もしメンタル不調からの休職者の方がいらっしゃる場合には
記入して頂き、産業医にご相談されることをお勧めします。

 

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