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白内障により交通事故のリスクは2倍以上になるらしい

[2025.02.28]

こんにちは!愛知県名古屋市の産業医の馬渕青陽です。
2月はなんだかんだと忙しくお久しぶりになってしまいました。

今回は、白内障により交通事故のリスクが2倍以上になるという話です。

みなさんまずは白内障という病気はご存知でしょうか?
簡単にいうと目の中にある水晶体という透明な部分が濁ってしまう病気です。

https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=48より    https://clickeye.jp/disease/cataract/より

白内障の症状として、夜の電灯をまぶしく感じる(羞明)、霧がかって見える(霧視)などの症状がありますが、
症状がゆっくり進行するために、本人が気づかないことも多いです。

60代で半数以上、80代で100%の人が白内障になることが知られています。
白内障により交通事故のリスクが2倍以上になるといわれており、
白内障手術により事故のリスクが53%減ったという研究もあります[1][2]。

白内障手術は認知症予防にも効果があると言われています[3]。

白内障の手術は進行すると困難になることも知られているので、
60歳を超えたら一度は眼科を受診して相談してもいいかもしれませんね。

[1]Owsley, C et al. “Older drivers and cataract: driving habits and crash risk.” The journals of gerontology. Series A, Biological sciences and medical sciences vol. 54,4 (1999): M203-11. doi:10.1093/gerona/54.4.m203
[2]Owsley, Cynthia et al. “Impact of cataract surgery on motor vehicle crash involvement by older adults.” JAMA vol. 288,7 (2002): 841-9. doi:10.1001/jama.288.7.841
[3]https://www.health.harvard.edu/mind-and-mood/could-cataract-surgery-bring-brain-benefits

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