熱中症予防には入浴が有効です
こんにちは。愛知県名古屋市の産業医、馬渕青陽です。
東海地方も梅雨明けして暑くなってきましたね。
愛知県でも熱中症が多発しており、
私の産業医先でも軽症ではありますが体調不良者が出ております。
そんな中で熱中症予防について尋ねられることが多いです。
もちろん水分摂取や塩分摂取が重要なのは言うまでもありませんが、
最近、入浴による熱中症予防効果が指摘されているのをご存知でしょうか?
これは、入浴により体を暑さに慣らしておくことで
体表の血管が拡張しやすくなって体から熱を逃す効果が高まったり
汗をかく能力が向上したりするためだと言われており、
九州大学の研究でも確かめられています。
https://www.mirai.design.kyushu-u.ac.jp/activity/%E3%80%8C%E5%85%A5%E6%B5%B4%E7%BF%92%E6%85%A3%E3%81%A8%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E4%BA%88%E9%98%B2%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E6%80%A7%E3%80%8D%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%83%AA%E3%83%B3/
実際に被験者を熱中症になるような環境におくのは難しいこともあり、
何℃のお湯に何分ぐらい浸かるのが効果的かというのはわかっていないのですが、
上記の研究では41℃のお湯に20分浸かっていたようです。
これは入浴時間としては長めだと感じますし、あまり暑い状態で無理をするのも良くないので、
可能な範囲で良いのではないかと思います。
私は40℃のお湯に15分程度浸かることを心がけています。
それでもゴルフの際に汗をかきやすくなったような気がしています。
もちろん、持病がある方や高齢の方は無理に入浴なさらないでくださいね。
それでは、皆様が今日も元気にお仕事できることをお祈りしております。
※熱中症対策の記事も書いておりますのでよろしければご覧ください。
②熱中症の人が出てしまった時の対応